ABOUT US
一般社団法人
ゆいグローバルネット
越境する仲間との相互支援の輪
ーFor Peers Crossing Bordersー

ゆいグローバルネットの活動は、2022年に始まり、
2024年に非営利型一般社団法人になりました。
在外邦人をはじめとし越境する人々の相互支援の輪を拡げたい。
海を渡った異国での新しい生活環境では、
同じ境遇の人と話す機会に恵まれず
自分が何に困ってるのか?
どう解決していけるのか?
答えが見つからずに行き詰まることがあります。
1つの経験が私たちを助け、
私たちの経験が、また次の誰かの役に立つ。
仲間とのつながり(ネットワーク)の力で、
ひとりの経験を、みんなの経験知へ!
団体理念
設立に寄せて
心軽やかに出発。異文化暮らしを堪能し、人生を弾ませて欲しい
会長


予想だにしない海外帯同で、1歳の長女と共にNYに渡ったのは、雪深い極寒の冬のことでした。マンハッタンの喧騒やきらびやかな5thアベニューにはまったく興味がなく、郊外のアパートでそこにある当たり前の日常を楽しみ、子育てに明け暮れていました。
そんなある日、縁あって多国籍ホットラインの日本語電話相談に関わることになり、異文化暮らしでの問題を学ぶ機会を得ました。寄せられた相談の中には、日本を出国する前に情報を得ることが出来ていたら…と思うケースも散見され、帰国した後は、海外帯同を控えた人たちに向け、機会あるごとに情報発信を続けてきました。「あなたの悩みはかつての私の悩み。私の経験が少しでも役に立つなら…」。少し先を行く先輩たちに教えられたことを後輩たちに繋いでいく。その支え合いの輪を広げ、越境する仲間たちに応援の声かけをする活動が出来たらの思いからでした。
また、異文化暮らしで知った多様な発想や知恵が、日本社会を快適で豊かなものにしてくれたら、と様々なアクションを起こしてもきました。子育て中、ベビーカーの電車内持ち込みが当たり前の国にどれほど助けられたでしょうか。鉄道会社に掛け合い、日本でも持ち込みが可になったことはその大きな事例でした。さらにはレジやATMの一列並びも当時の帰国ママたちと一緒に発信して実現したことです。多人種が住み合う環境下で何より大事なことは、誰にとっても「フェア」であること。「あれ良かったよね」となった帰国ママたちが申し合わせて提言したことで、日本では馴染みのなかった「公平さ」があっという間に浸透しました。
異文化に触れて大いに自分を肥やして欲しい、そして、その気づきを帰国後の日々の生活の中でも発信してもらえたら、と願っています。
国境、立場、職種を超えて学び合う
異国で生まれた私は、日本の学校に戸惑いました。日本を学ぶことが自己理解につながった一方、成人後にインドネシアへ転居すると、また無力さに苛まれました。助けとなったのは、現地で生活する日本人の経験でした。
似た経験をもつ当事者、同じ市民、時には心理の専門家として、対話を重ね学び合っていくと、共にできることが見えてきました。日本では出会わなかった異なる立場・職種・現地の方との交流からも学び、ライフキャリアにも影響を受けました。コロナ禍では、そのような「つながり」はセーフティネットとして機能しました。
オンライン化の進展を経て、学び合いの輪は国境を越えて拡がっています。世界各地の状況が即時的に発信され、オンライン型イベントの相互乗り入れや共催も可能となり、「自分の戸惑い」が「みんなの課題」として見直される機会を得ました。
自助・互助・共助・公助の全てが異国では変わり、地域ごとの差異から当該地の独自性が見えてきます。環境の影響や価値の違いから専門家も多くを学び、私たちは今、マクロ・カウンセリング(井上)の14の活動分野でエンパワーメントに取り組んでいます。渡航を予定する方、日本で異文化適応に苦慮する方との交流と学び合いも大切にしていきたいと考えています。


代表理事
世界中どこにいても 安心な子育てを
私の海外生活は、下の子が離乳食を始めたばかりの時期から始まりました。同じ境遇のママたちと集まることは、私にとって貴重な息抜きと情報交換の時間でした。何よりも楽しかった!
世界各地には子育て中の日本人同士が助け合う団体がたくさんあります。私が参加した「ジャカルタマザーズクラブ」では、多くのボランティアスタッフがイベントを企画し情報提供していました。しかし、コロナ禍にはスタッフが激減する等、団体を継続することは簡単なことではありません。日本からこれらの団体をエンパワーできないか?と始めたのが、「海外に暮らす日本人の子どもたちをみんなで育てる会(通称みんこそ会)」です。
ゆいグローバルネットでは、各地の子育て関連互助団体同士をつなぎネットワーク化を目指しています。お互いの工夫や経験を共有し、それぞれの団体運営に活かしてもらいたいと願っています。不適応・不登校等の課題を抱える子どもたち。我が子の発達を心配する親たち。支援が十分でない等課題の存在も浮かび上がってきました。
将来のグローバル人材 の「金の卵」とも言われる海外で暮らす日本人の子どもたちの成長を支えるべく、何が必要か?何ができるのか?模索し続けたいと考えています。


理事・事務局長
世界をつなぐ専門家として
突然現れた新型コロナウイルスによって、私たちは分断されました。異文化での生活は通常でも不安の連続なのに、脅威の前に無力でしかない現実は一層の不安を募らせました。世界中で同じウイルスに立ち向かっているにも関わらず、国の政策や文化、価値観により生活はガラリと一変しました。そこに暮らす人々のストレスを専門家目線で伝えたのが、オンラインで各国のメンバーをつないで発信した、ゆいグローバルネット主催の講演会「コロナ禍だからこそ知りたい!海外邦人のメンタル問題とストレスー国内外スペシャリストからの現地報告ー」でした。
各地の姿を伝えるなか、日本で暮らしていたら利用できたはずの支援に、海外ではどうしてもつながりにくいことを私たちは再認識しました。子どもたちの心の成長を支える一助になればという思いの実現が、長年教育面で支援を続けて来られた公益財団法人海外子女教育振興財団との協働、「こころの相談」です。
この一歩から次のステップへ、さらなる歩みを進めてまいります。


理事
帯同者のキャリアとこころの問題と向き合う
「駐在妻(もしくは駐妻)」とは、海外邦人駐在員の帯同家族である女性配偶者の通称です。21世紀の初め頃まで、「海外駐在」 は公務員や大企業勤務といった限られた人達のもので、女性は専業主婦として帯同する場合が多かったようです。しかしその後四半世紀が経った今、グローバル化する日本企業の増加、経済情勢の変化、終身雇用制度の崩壊、女性の社会進出により、女性が自らのキャリアを構築していくことが当たり前の時代になり、経済的に夫婦共働きが必須の家庭が増える方向に、社会は変化して来ています。
現在の「駐在妻」の方の中には、専業主婦としての生活に特に不自由や不安を感じていない方もおられますが、その一方で、配偶者の海外駐在帯同するがために、自身の仕事・キャリアをやむを得ず中断したことで、アイデンティティの喪失に苦しんでいる女性や、地域によっては自由な行動が制限される日常や、狭い日本人社会で気を遣う生活の中で、こころが不調になる女性がいることも確かです。更に最近では「駐夫(ちゅうおっと)」として、海外駐在員の妻に帯同する夫の問題も浮上しつつあります。
こうした背景から、駐在妻(夫)のキャリアの問題について考えるグループや団体が各国で増え、ゆいグローバルネットは、そのうちいくつかのグループや団体とのコラボ企画を通し、交流しています。私たちは、顕著になってきた帯同者のキャリアとこころの問題について、世界中で日々奮闘する皆さんと一緒に向き合っていきたいと考えています。
理事

